この記事では、テーマ変更に不安を抱えている人の助けに少しでもなるように、テーマ変更をスムーズに行える方法を紹介します。
WordPressのテーマを変更するといろんな不具合が出ることがあります。
テーマ変更後、大変な思いをして修正しなければいけません。
少しでもスムーズにテーマ変更できたら嬉しいですよね。
WordPressのテーマを変更するための前準備にはどんなことが必要になるのでしょう。
失敗しないためには、事前に準備が必要なことが4つあります。
そこで、このページでは、テーマ変更に事前に必要な具体的な対策方法の4つを詳しく画像付きで解説します。
7500字ほどの記事なので、かなり長いですが、じっくり読み進めるとテーマ変更がスムーズに行えると思うので、がんばって読んでみてくださいね。
この記事を読むとわかること:
- テーマ変更に事前に必要な具体的な対策方法の4つを知ることで、テーマ変更がスムーズに行えるようになります
- 不安に感じていたり、テーマ変更したいけど、躊躇している方の不安を解消することができます
- 『Shortcoderプラグイン』と『Search Regexプラグイン』というプラグイン合わせ技で手作業なしに!
WordPressテーマ変更前の心構え!WordPressテーマ変更のリスクを理解しよう
WordPressテーマ変更、不安に感じている方も多いでしょう。
テーマ変更後、どうなるか不安で、テーマ変更を躊躇している方もいるでしょう。
少しでもWordPressテーマ変更をスムーズに行いたいと思っているはずです。
そこでこの記事では、その具体的な方法を4つ紹介していきます。
まずは、テーマ変更後、起こりうる現象を説明していきます。
この現象を理解して事前に把握しておけば、対処を取りやすくなります。そして、不安や躊躇する気持ちも和らぐでしょう。まずは具体的な対処法を学ぶのが大切です。
WordPressテーマ変更で起こりうる事
まず、最初にテーマ特有の機能を使って、アクセス解析のコードを入力していた場合、消えてしまいます。
ALL IN ONE SEO PACKなどのプラグインを使っている場合は、大丈夫です。テーマ変更でも、プラグインを削除しなければ、入力した内容は消えたりしません。
また、WordPressテーマ特有のショートコードやタグ、機能を使っている方は多数いるでしょう。
でも、知っていましたか?
テーマ変更すると、そのテーマ特有のショートコードやタグは、タグがそのまま表示されます。
ただし、変更前のテーマに戻せば、入力していたデータは残っています。テーマを削除していなければ、データを確認することは可能です。
ざっとリスト化すると注意するべき点はこんな感じ
- アクセス解析コード
- アドセンスコード
- 各記事のSEOセクションのタイトル、メタディスクリプション、メタキーワード
- テキストテンプレート
- アフィリエイトタグ
- ショートコード
- ブログカード
- スタイル
- 吹き出し
- ウィジェット
では、一つずつ見ていきましょう。
なお、このブログではCocoonテーマを使っているので、この解説ページで載せているのはCocoonテーマを使ったサンプル画像です。2020年2月18日にThor(トール)に変更しました!
アクセス解析コード
Google AnalyticsのトラッキングIDとGoogle Search ConsoleIDを入力する箇所は、Cocoonテーマ特有の設定ページです。
WP管理ページ>Cocoon設定>アクセス解析・認証
テーマを変更すると消えます。
ヘッダー用コード
Cocoonで、Link ShareのオートリンクコードやValue CommerceのLink Switchコードを入力する際に使う設定です。
Cocoonでは、アドセンスコード専用の入力箇所もありますが、こちらに貼り付けても可能です。
WP管理ページ>Cocoon設定>アクセス解析・認証
これも、テーマを変更すると消えます。
各記事のSEOセクションのタイトル、メタディスクリプション、メタキーワード
Cocoonテーマ独自のSEO設定です。
ここの内容も消えます。
私がテーマ変更した時、新テーマで使っているは、前テーマの情報を自動収集してくれるので、記入は必要ありませんでした。
でも、以前、書いていたタイトルやディスクリプション、キーワードを変えたかったので、変更を加えた記事もあります。
テキストテンプレート
当ブログでは、Cocoonテーマを使用していますので、参考として画像を載せておきます。
2020年2月18日にテーマをThor(トール)に変更しました!
このテキストテンプレートもテーマ特有の機能なので、テーマ変更後は消えてしまいます。
アフィリエイトタグ
せっかく作ったアフィリエイトタグも、テーマ変更後、消えてしまいます。
ショートコード
例えば、テーマで便利なショートコードやテンプレートが使われているCocoonの場合、他のテーマに移行する際は、そのすべてのタグ、テンプレートが正常に機能しなくなります。
Cocoonのショートコードを投稿ページで使用してみます。
Cocoon子テーマを「有効化」している時には、Cocoonのショートコードが正しく表示されています。
他のWPテーマを有効化した時は、Cocoonのショートコードはコードのみ表示されています。
プログラミングを知っていて、自分でPHPを書き換えられたりする方は、対応できるかもしれませんが、それ以外のプログラミングを知らない人たち(私も含む)は、地道にタグを修正する必要があります。
タグが丸見え状態のまま放置するのは、ブログ全体の信頼性につながるので、早めに対応しておきたいですよね。
ブログカード
テーマ特有のブログカードも、そのままリンクのURLが表示されたりして、リンクとして機能しなくなってしまうことがあります。
スタイル
スタイルには、テーマ特有のCSSが使われています。
Cocoonにはかなりたくさんのスタイルがあり、使っていると非常に便利なのですが、テーマ変更のときは注意が必要です。
テーマ変更後は、せっかく設定していたスタイルは崩れてしまいます。
親テーマのCSSコードからコピペすれば、問題ないですが、Cocoonは多機能なだけに、テーマで使用しているCSSのコードもかなり長く複雑になっています。
プログラミングが得意な方は、どの箇所をコピペすればよいか、探せばわかるでしょうが、私のようなプログラミング素人には、全くわかりません。
コードが長くなると気が遠くなってしまいます。
吹き出し
Cocoonテーマ特有の吹き出しも使えません。
テーマ変更後は、正しく表示されなくなります。
ウィジェット
また、テーマ特有の機能は、ウィジェットにもあります。Cocoonには、使用できるウィジェットに
- 広告(PC)
- 広告(モバイル)
- テキスト(PC)
- テキスト(モバイル)
- ナビカード
などがありますが、これらもテーマ特有のものなので、テーマ変更後は使えなくなり、新テーマに移行後は、消えてしまいます。
こちらは試しに入れてみたLuxuriatesテーマですが、かなりウィジェットの内容が違っていることが分かると思います。
使用できるウィジェットもテーマごとに違うので、Cocoonでは、ウィジェットの種類が多かったのに、テーマ移行後は、少なくなったということもあります。
実際に、Cocoonから有料テーマに乗り換えたら、起きました。
修正が必要な箇所のまとめ
ここまで、長々と説明してきましたが、修正が必要な箇所をまとめておきます。
まとめ:修正が必要な箇所
アクセス解析コード
アドセンスコード
各記事のタイトル、メタディスクリプション、メタキーワード
テーマ特有の機能の使用
- テキストテンプレート
- アフィリエイトタグ
- ショートコード
- ブログカード
- スタイル
- 吹き出し
- ウィジェット
- テーマ特有のウィジェット機能の使用
- テーマ特有のウィジェットは消える
- 入力していた情報も消えてしまう
- テーマ特有のウィジェット機能の使用
ここまでで、半分まで読めました!お疲れさまでした。
ここからは、テーマ変更前にどんな対策を行えば、テーマ変更後が楽になるかを詳しく説明していきます。
少し長いですが、お付き合いいただければ、テーマ変更後の作業が楽になるので、しっかり読み進めてくださいね。
WordPressテーマ変更後の作業は大変
このショートコードやタグの変更、ブログカードのURLの設置の修正など、WordPressテーマ変更後、大変な作業が待っています。
私も、今運営しているブログ(ブログBと呼ぶことにします)のうち一つのテーマ変更しましたが、ショートコードやタグの変更、ブログカードの修正に、丸3日。
投稿記事60のブログでした。
睡眠5時間ほどで、日中、夜中も含めて、10時間ほど作業しました。
合計で30時間も修正にかかってしまいました。
WordPressテーマ変更後の作業の手間を少しでも少なくするために
WordPressテーマ変更後の作業の手間を少しでも楽に、少なく、スムーズに行うためには、事前に行っておきたい対処方法があります。
そこで、具体的に4つの手順を使い、手間を少しでも少なくする方法を紹介します。
- WordPressテーマに頼らないブログ作りを心掛ける
- WordPressテーマに入力した情報の整理
- テーマ変更の見方!『Shortcoderプラグイン』と『Search Regexプラグイン』の合わせ技で手作業なしに
- テーマ変更作業を楽にしてくれる!TinyMCE テンプレートプラグインの導入
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
WordPressテーマに頼らないブログ作りを心掛ける
今、現在ワードプレスのテーマはどんなテーマを使っていますか?
無料テーマですか?
有料テーマですか?
どちらにしても、将来テーマ変更するつもりだったり、収入が上がったら有料テーマに乗り換えたいと考えているなら、テーマに頼らないブログ作りをした方が良いでしょう。
テーマに頼らないブログ作りとは具体的には、テーマ特有のショートコードやブログカードを使わないことです。
さきほどリストアップした修正箇所を思い出してみましょう。
テーマ特有の機能の使用
- ショートコード
- テンプレート
- アフィリエイトタグ
- スタイル
- 吹き出し
- ウィジェット
これらのテーマ特有の機能に頼らないブログ作りを心掛けた方がいいでしょう。
当然、これらのテーマ特有のタグや機能の使用が減れば減るほど、修正箇所が減ります。
WordPressテーマに入力した情報の整理
テーマ変更を考えているなら、まずは情報の整理・管理が大事です。
アクセス解析のコードをどこに貼ったか覚えていますか?
テーマ特有の記入箇所に入れていませんか?
その場合、テーマ変更後に、消えてしまいます。
例えば、テーマ変更後に最初にしたいのがアクセス解析のコード入力です。ブログ運営をしていく上で、アクセス解析は最重要といっても良いツールです。
Cocoonは非常に優れた多機能のテーマで、SEO対策や作業効率が上がるショートコードやタグが使えて、とても便利なのですが、テーマ変更する上では、とても大変なテーマでした。
多機能だからだこそ、修正箇所が多すぎて、テーマ変更後の作業の手間、時間がかなりかかりました。
情報整理のための自作エクセルシート
テーマ変更時には、情報整理のために、自作のエクセルシートを使用していました。
Cocoonで使っていたショートコードやテンプレートを、事前にエクセルシートにコピペしておいて、そのシートを見ながら、下に紹介しているプラグインでショートコードを作成していきました。
テーマ変更前に、エクセルシートに項目ごとにコピペ
テーマ変更前に、エクセルシートに項目ごとにコピペしたい情報を集めました。
Cocoon特有の『テンプレート』に入力している情報をコピペするためのエクセルシートです。
Cocoon特有の『アフィリエイトタグ』に入力している情報をコピペするためのエクセルシートです。
このエクセルシートは無料配布しています。
【関連】 WordPressテーマ変更を楽に!ショートコード整理・無料エクセルテンプレ
テーマ変更の見方!『Shortcoderプラグイン』と『Search Regexプラグイン』の合わせ技で手作業なしに
テーマ変更前に、やっておきたいのが、テーマ特有のショートコードをプラグインのショートコードに入れ替えておくことです。
テーマ特有のショートコードは、テーマ変更後は、ただの[ad]などのタグとして表示されてしまいます。
これではアフィリエイトリンクがブログ訪問者に丸見えになってしまいます。
テーマ変更後にタグが丸見えになってしまわないように、テーマ変更前に、自分でショートコードを作成した方が、テーマ変更後の手間が省けます。
まだブログ作成し始めて間もない方は、訂正する必要のある記事ページが少ないので、楽ですが、記事数が100を超える場合は、かなり大変な作業になるかと思います。
テーマ特有のショートコード、アフィリエイトタグ、テキストテンプレートを使わず、こちらのShortcoderプラグインでショートコードを作成するようにしましょう。
テーマ変更前から、事前にShortcoderプラグインでショートコード作成しておけば、テーマ変更後の修正が格段に楽になります。
すでに、テーマを使ったショートコードを入力した記事があれば、修正する必要があります。
そして、Shortcoderプラグインで前テーマのコードを置き換える作業に欠かせないのが、『Search Regexプラグイン』というプラグインです。この二つのプラグインの合わせ技で手作業なしになります。
Search Regexはタグ、文字列、言葉を入力して、ブログ内のコンテンツの該当箇所を探す、探す&置き換え、探す&置き換え&保存の3択を選べます。
一瞬で該当箇所を探し、置き換えて、保存することが可能です。
テーマ変更作業を楽にしてくれる!TinyMCE テンプレートプラグインの導入
ショートコードと同じ理由ですが、テーマ特有のショートコードを利用している方は、テーマ変更後、タグが丸見え状態になってしまいます。
ブログ訪問者に丸見えです。
こんな丸見えタグ、恥ずかしいですよね。
このタグが丸見えの状態が長い期間放置されたままだと、ブログの信用にもかかわります。
そして、それに関連して、アクセス数(PV)やブログ滞在時間、直帰率にも反映されるでしょう。テーマ変更後は、すみやかにこのタグを消していく作業が待っています。
そこで、このTinyMCE テンプレートプラグインを使います。
プラグインで保存したコードは、テーマ変更しても、そのまま保存されています。
CSSコードを子テーマのスタイルシート(管理画面>外観>テーマエディター>子テーマ・スタイルシート)に記入していれば、CSSを使ったボックスなども、テーマ変更後も使えます。
私がテーマ変更した理由:モバイル表示が遅かった
私は、このブログでは、Cocoonテーマを使っていますが、他ブログで有料(トール)を使いはじめました。
テーマ変更した理由は、Cocoonのモバイル表示が遅かったので、モバイルファーストといわれる有料テーマを試してみたかったんです。
実際、別ブログ(36記事)でCocoonからLuxuriatesに変えただけで、モバイル表示が36→76に変わったんですね。
やはりテーマのせいかなと思ってしまったんですが、テーマに変更したブログを計測したらモバイル表示速度は、38。おそらくCocoonテーマのせいではなく、プラグインの数が多い、Adsenseやアクセス解析を使っているせいで重いんだろうな、という結論に達しました。
誤解のないように言っておきますが、Cocoonテーマは素晴らしい無料WPテーマです。多機能で、手軽に使えるし、アフィリエイトも簡単に始められます。
モバイル表示が遅い結果が出たのは、個人の好みで使っているCSS、プラグイン、画像、FontAwesome、JavaScriptコードのせいだと思います。
修正と同時に行った事:内部リンクとアフィリエイトリンクの見直し
私は、Cocoonテーマからテーマに変更しましたが、修正にかかった時間は3日間で、合計で約30時間の作業時間でした。60記事あるブログです。
ただ単にショートコード、タグ、ブログカードの修正をしただけでなく、記事内容、内部リンク、アフィリエイトリンクなどの見直しを行いました。
細かく見直すきっかけになり、結果的に良かったと思います。
特に、最初の頃の記事は、記事内容も未熟だし、未完成の部分も多かったです。リンクの位置や貼り方も、下手でした。
今、上達したとも思えませんが、最初の頃よりは、文章構成もよくなっていると思います。
WordPressテーマ変更のリスクのまとめ
大事な事なので、もう一度修正箇所を載せておきます。
まとめ:修正が必要なところ
- テーマ特有の機能の使用
- アクセス解析コード
- アドセンスコード
- 各記事のタイトル、メタディスクリプション、メタキーワード
テーマ特有の機能の使用
- テキストテンプレート
- アフィリエイトタグ
- ショートコード
- ブログカード
- スタイル
- 吹き出し
- ウィジェット
- テーマ特有のウィジェット機能の使用
- テーマ特有のウィジェットは消える
- 入力していた情報も消えてしまう
- テーマ特有のウィジェット機能の使用
テーマ特有の機能を使えば使うほど、テーマ変更後の修正が大変になります。
テーマ変更後、少しでも作業をスムーズに行うために、事前にこれらのことをしておく必要があります。
- WordPressテーマに頼らないブログ作りを心掛ける
- WordPressテーマに入力した情報の整理
- テーマ変更の見方!『Shortcoderプラグイン』と『Search Regexプラグイン』の合わせ技で手作業なしに
- テーマ変更作業を楽にしてくれる!TinyMCE テンプレートプラグインの導入
以上のことに気をつけて、テーマ変更するとかなり楽に作業が行えるようになります。
それでも、修正が必要な箇所があるかと思います。作業時間がかなりかかることもあるでしょう。
でも、想像できるエラーがはっきりしていれば、おのずと対処法が見えてきますね。